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「は?えーと、どういう…」 健は、話が1度では理解出来ずに聞き返す。 「ごめん、ほんとに申し訳ない!」 アパートに到着すると、いきなり大家に頭を下げられた。 「こっちの手違いで、三月いっぱいで前の人の契約終わるって思ってたんだけど… 今住んでる人、入居が四月の中頃だったからさ、四月いっぱいまでの契約だったんだよ」 父親のような年齢の男性にひたすら謝られ、恐縮してしまう。 けれど、こちらは友達も知り合いもおらず、行くところがないのだ。 「で、さ。男の子同士だし、1ヶ月だけ一緒に暮らせないかな?ほら、最近流行りのルームシェア?とかいうやつ。一応2部屋あるし。相手さんには、許可取ってあるから。家賃は折半ってことで」 「はあ…」 こういう時に、カッと怒れない性格で、ずっと損をしてきた。 けれど、こんなに頭を下げられては、仕方がない。 「分かりました」と行ってとりあえず部屋に案内して貰うことにした。
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