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「いらっしゃいませー」
店内は、ごくごく普通の喫茶店のようだった。
けれど、何か違和感があり、健はキョロキョロとあちこちを見る。
「店長居る?」
「あー、大和さん!いらっしゃいませ」
可愛いメイド服の女の子がぺこりと頭を下げ…
「え?男の子?」
健は、思わず声に出してしまった。
「そ、ここ女装カフェなの。健くんなら超絶可愛いメイドになれるよ」
「ええっ?」
どうしよう。今すぐ逃げたい。けれど、逃げたところで行くところもない。
丁寧に断ればいいか…
健は、そう思いながらバックヤードに向かう大和について行った。
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