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炎天下の妖精
俺はプライベートジェットで世界一周している途中、砂漠墜落にしてしまった。なんとか全身に擦り傷が付いただけで済んだ。
「誰かいないのか〜?」
ジェット機に搭載されているGPS機能や通信機器は墜落時に故障してしまった。無論、圏外である。
四時間後。炎天下の中、俺は水を欲していた。
サッ。何かが空から落ちてきた。鳥が糞でもしたかと思って近づいてみるとそこにはあのどこかで見た事のあるランプが落ちていた。
サスサス。俺がランプを擦ると……何も出てこなかった。偽物か。そう思った時……
「はいはい!誰でしょ?」
ランプの中、いや、違う。ランプが喋っている。
「ハーイ、私はランプの妖精、ミンティアよ。願いをなんでも一つだけ叶えてあげるわ」
よし。水が飲める。俺はそう思い、願いを言うが喉が枯れて上手く声が出なかった。
「み、水……く、くれ!た……のむ!今、す、すぐだ!」
「ハーイ!今すぐその願いを叶えましょう!クルクルクルクルクールクル!」
やっと水が飲める。
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