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ピッ!
「ハイ、日詠です。」
電話対応しながら、椅子にかけたままだった白衣を手に取る彼。
緊急コールかな?
まだ昼間だし、そろそろ呼び出しされてもおかしくはないよね?
でも、明日の朝まで勤務だって言っていた中で
クリスマスイヴの今日、こうやって彼に会えて
しかもウエディングベールと心が揺さぶられるような言葉を彼から貰えた
もうお腹いっぱい
ナオフミさんは夜勤明けたら休みって言っていたから
明日、もう1回ケーキを作ろう
そして
一緒にクリスマスパーティーをしようかな♪
「わかりました。僕はそっちに行きます。」
ピッ!
電話を終えたナオフミさんが手に持っていた白衣をささっと着込んだ。
どうやら仕事モード、入ったみたい
その姿も自分のダンナさまだけどドキドキしてしまう
この人が自分のダンナさまであることが
今でも信じられないぐらい
「俺、そろそろ行くけど、伶菜はこのままここにいろって。」
『えっ?』
天を仰ぐように見上げたナオフミさん。
何か考えているように見えるのは気のせいかな?
「・・・・祐希と陽菜はおやつ食べて遊んでいるからしばらくはいいってさ。」
『でも、ここで何を・・・』
何か怪しい
俺も知らないって言ってたけれど・・・
「・・・・そのうち、わかるだろ、じゃあ、また後でな。」
『・・・・・うん、頑張ってね。』
「ああ、行ってくる。」
また後で?
さっきも後でわかるって言ってたけど
本当にナオフミさん、知らないのかな~?
彼の後ろ姿・・・・肩が強張っているように見えるのは気のせい?
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