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「じゃあ、ケーキのろうそくに火をつけるから、祐希が吹き消すぞ。」
「うん、ひなはもう少し大きくなってからだね。」
『そうだね、そのかわり陽菜はいちご・・・いっぱいあげるね。』
「ボクのいちごちゃんもおおめにね、ママ。」
『ハイハイ。』
子供達のお父さんとお母さんに戻ったクリスマスイヴの夜は
初めて家族4人で賑やかかつ楽しく過ごしました。
そして、子供達が寝静まったクリスマスイヴの深夜。
子供達を寝かしつけるために居た寝室から、ナオフミさんの勉強部屋兼夜勤明けお昼寝部屋に引き摺り込まれ、ベッドでゴロゴロしている私の横に再びやってきた彼。
『ほ、本当に生クリーム持ってきたの?』
「ああ、だって残っていたからな。というより残しておいた。」
右手にイチゴを載せたお皿、左手にはよく冷えたボウルを抱えながら、またもや小さくニヤリと笑みを浮かべながら寝室に入ってきたナオフミさん。
『ど、どうしよう・・・生クリームだけじゃなくてイチゴまで?!・・・やっぱり男の人って・・・』
「お前、また森村に変なこと、吹き込まれた?」
『あの、それは、その。』
言えません
こっそり森村先生と下ネタで盛り上がることがあったりすることを・・
森村先生はあまりにもあっけらかんと下ネタを話すから
どうもイヤらしく聞こえなくて、ついつい私もその話に乗ってしまう
本当に森村先生は不思議な人
「ったく、あいつはロクなことを吹き込まないからな。」
『・・・確かに。』
多分、ナオフミさんも森村先生のペースに巻き込まれているひとりだと思うけど
彼も彼なりにそんな状況を楽しんでいるひとりでもあると思うのは・・・・私の気のせいなのかな?
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