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「やば……」
稜の身体が小刻みに震えている。
「好きって言ってもらえなくてもいい、健人はそういう奴だし、健人の気持ちは俺にはわかるからってずっと思ってたけどさ、いざこうやってお前に言われたら……泣くほど嬉しい……」
「バカ……こんなことくらいで感動すんな」
「好き。健人、大好き」
どうしよう。ベッドの上で稜に抱き締められ、好きと言われて嬉しくて、たまらない気持ちになってきた。
「健人。今日、俺誕生日でさ」
「うん」
「やっぱりプレゼントが欲しい」
「だから無いんだって、俺のミスで……」
「じゃあ健人をもらってもいい?」
「はっ?」
なんだか稜はニヤニヤしている。こういうときの稜は何か企んでいる。嫌な予感しかない。
稜は冷蔵庫から″何か″を取り出し、すぐにベッドに戻ってきた。
「生クリームと一緒に健人を食べてみたい」
「はぁっ?」
稜が手にしているのはケーキ作りのときに余った生クリームだ。稜はそれを健人の頬に塗りつけてきた。
「おいっ、えっ? ちょっ……! あぁ…っ」
稜は頬についた生クリームを舌で丹念に舐めている。それが、くすぐったくて、首元まで舐められるとちょっと変な気持ちになってくる。
「美味しい」
稜は健人の唇までペロリと舐めた。
「こっちもいい?」
稜は健人の着ていた稜のシャツのボタンに手をかけた。
「おい、マジかよ、待って……」
「健人。ケーキになる覚悟はできたか?」
「はぁあっ??」
「俺のために一肌脱いでくれるよな?」
稜は健人の着ているシャツのボタンを手早く外していく。
「いや、えっ? ええっ?」
「用意、してくれてたんだろ? 俺のためにケーキになる用意を」
「違うって、冷蔵庫見ただろ? ケーキはあっち!」
「俺はこっちが食べたい」
「あっ……」
胸の突起に白くてひんやりとしたものが垂らされる。それだけで健人の身体はビクッと震えた。
「ああっ……ぅ……ん……!」
稜の舌で今度はそこを舐められてそのたびに身体が快感を拾っていく。
「感じてんの? 可愛いな」
「だって、お前がこんな……っ」
「最高の誕生日ケーキだ。すごく美味しい」
「おい、やだっ……あっ、りょ稜ったら!」
稜の舌で丹念に舐められて、たまらず健人は身体を震わせる。くすぐったいし、恥ずかしいし、なによりエッチだ。
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