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稜が健人の下着に手をかける。
「下はだめっ、むりっ!」
「無理じゃない。気持ちいいから」
「あぁ……っ!」
下着を剥ぎ取られ、今度はすっかり高ぶった下半身に魅惑の生クリームを塗りつけられる。
「ああ、稜っ! そこ、あっ、あっ……」
稜が健人の高ぶりに舌を這わしてきた。裏筋を丁寧に舐められてあまりの気持ちよさに喘ぎ声が洩れる。
「はあっ……んっ、だめ、咥えるの無しだって……! あっ……そっちも!」
稜は容赦ない。限界まで起ち上がっているものを舌と唇で刺激されたらそれだけでイきそうになるのに、後孔まで悪戯を仕掛けてくる。
「だめだめ、イっちゃう。出ちゃうから離せよ、稜っ!」
健人は身をよじるのに、稜は口淫をやめようとはしない。むしろより深く、きゅうっと吸いついてくる。
「あぁぁっ……!」
情けないことに我慢できなかった。稜の口の中に全部出してしまった。
稜は美しい顔で微笑み、健人の出したものをゴクリと飲み込んだ。
「バカお前、そんなもの吐き出せよっ」
「ご馳走様。健人」
「えっ、ダメだろ、マズイに決まってる……」
「いいんだよ」
稜は健人の身体を抱き締めてきた。
「健人のは甘くて美味しいよ?」
「いやっ、それは生クリームが……」
「好きなの。俺、健人が大好きなの。全部が好き。食べちゃいたいくらいに好き」
稜は健人の首筋を甘噛みしてくる。
「一緒に暮らす話、ちゃんと前向きに進めないとな。お互い就職したら会える時間が減っちゃうから」
稜は今度はちゅーっと首に強く吸いついてくる。
「健人と会えなくなるのは不安だ。仕事始めて、いろんな人と知り合って、お前が他の男に取られるかもしれないって、俺のことなんて忘れちゃうんじゃないかってすごく心配だ」
「忘れるわけないよ。それを言うなら稜だろ?」
稜はすごくモテる。稜こそ社会人になったらいい人に出会ってしまうのではないかと不安だ。
健人よりも条件がいい人なんて世の中に溢れている。その誘惑をすべて跳ね除けて、稜はこれからもずっと一緒にいてくれるのだろうか。
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