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「健人、俺のキスでこんなに感じてくれてんの?」
稜の手が下着の中まで侵入してきた。その中で稜は健人の昂ったモノを撫で回してくる。
「あっ……そこはっ……」
身体の中で最も敏感な部分を握られ、たまらず健人は背中をのけ反らせる。
「……あっ……んっ……」
自分でも信じられないくらいの艶めかしい声が漏れる。
「はぁっ……はぁっ……やめっ……」
感じちゃダメだと抗うほど、興奮してしまうのはどうしてだろう。恥ずかしさのあまりに健人が身をよじっても稜がそれを許さない。
「はぁ……やばい。お前エロすぎ……」
稜は着ていたTシャツを荒々しく脱ぎ捨てた。そこに現れた稜のたくましい身体に見惚れていたのも束の間、稜は健人のTシャツを捲り上げ、そのまま剥ぎ取り、健人の上に覆いかぶさってきた。
肌と肌が吸いつくような感触。温かくて気持ちいい。
ふたり密着しすぎて、健人の下半身に稜のモノが触れる。それは健人と同じように硬くなっており、ああ、稜も興奮してくれてるんだと思うと嬉しくなった。
稜がまたキスをする。こんなに何度もキスを重ねたのなんて初めてだ。たまらない気持ちになって健人からも稜のキスを求めるように舌を絡めていく。それを稜が、すかさず受け止めてくれる。こんな淫らな自分を稜は受け入れてくれている——。
「すげぇな、健人。お前、今自分がどれだけそそる顔してるか気づいてる?」
「え……?」
キスを止めた稜にそう言われて稜のほうを見る。稜はいったい何を言ってるんだ……?
稜を見てドキっとした。
やばいのは俺じゃない。稜だ。整った顔面の男が、やけに余裕のない顔をしている。少し汗ばんだ額に貼りついた前髪も、息を切らして上下している肩から引き締まった腹までのラインも、健人を見つめる強い視線も、すべてが健人の心を奪っていく。
「ああもう健人、好きだ。大好きだ」
稜は健人の下着に手をかけ、ズボンごと引きずり下ろす。恥ずかしい部分が露わになって思わず足を閉じて隠そうとしたが、同じく身につけていたものを全て脱ぎ去った稜に両膝を掴まれ、足を開かされた。
「稜っ、えっ……待っ……」
みっともなく稜にすべてをさらけ出すかたちになり、その羞恥に耐えきれずに健人は咄嗟に手で隠そうとするが、稜に遮られる。
「健人、お前先にイけよ」
稜の手で包み込まれて上下に扱かれる。先ばしりの液のせいで少しヌルヌルしていて、それがまたたまらなく恥ずかしい。
「……はぁっ……だめぇ……いっ、いっ……」
稜の愛撫が気持ち良すぎる。でも触れられて秒でイクなんてやばすぎるだろ。
「りょお……待って……いやだ……それやばいから、アッ……」
懇願してるのに、健人の声は届いているはずなのに、稜は全然手を止めようとしない。
「稜っ……あっ、あっ……もう……」
ダメだ。解放したくてたまらない。稜の目の前ということも忘れて、絶頂へと突き進もうとする自分自身の欲望に抗えない。
「健人。お前の声、最高に可愛い。俺にもっと聞かせて?」
違う違う、稜に聞かせたくもないのについ声が出ちゃうんだって!
意地悪な稜は、健人をさらに喘がせようと思ったのか健人のソレの先端をクリクリと弄ってきた。
「おいっ、やめろって……。あぁっ……」
健人は身悶える。抵抗したいのに健人の身体は稜からの刺激を求めているようで、思わず腰をくねらせてしまう。
「やば、なにその可愛い反応……」
再び稜の手に包み込まれて扱かれる。いつの間にか稜の手の動きが早くなる。やばい、このままじゃ稜にイかせられる……!
「はぁっ……。はぁっ……」
もう耐えられない……!
「健人。お前とずっとこうしたかった」
稜の囁きが健人の耳まで犯しているようだ。
「好きだ。大好きだ——」
稜の声がたまらなくセクシーに感じてしまう。
「稜っ。稜っ! あっ……ああっ……イッ……」
我慢できずに健人は稜の手の中で果てた。
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