九、生と死

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「おはよー、リリ、朝から読書? 」  登校するなり、図書館本を読む私の手元を覗いた加奈が、「なに、その激つまんなそうな本!」キワモノでも見たような目をした。 「ちょっと調べたいことあって、陰陽師のことが載ってるもの片っ端から借りたの」 「おんみょおじぃ?」 「うん、知らない?」 「いや、知ってるけど。あれだよね、テレビで悪霊の出る家でお祓いとかしてた……」 「そう」  それは、きっとこの前、ホテルを霊視していた滋岡という現代の陰陽師のことだろう。  他にも陰陽師という自称肩書きで活動してる人はいるけれど、今の日本では、陰陽師といえばあの人だ。

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