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ナイメーヘンのヘンドリクス家
ナイメーヘンのヘンドリクス家では、レーナは次男のセスを連れ実家のあるイギリス、バーミンガムへ避難した。
夫のエドワルドと義父のレイモンド、レイモンドの兄弟たちにも一時的でもイギリスへ避難するよう説得したが、頑として応じなかった。
リートフェルド学校の校長でもあるレイモンドは「生徒たちが居なくなっても学校は守る!」と言い張る。
エドワルドは「ヘンドリクス家は地主だ。土地を守らなくてはならない。」と町を離れない決意だった。
所有者不明の土地はドイツに搾取される事になっていた。
レイモンドの兄弟たちも住み慣れた土地を離れる考えはなかった。
1941年6月、レイモンドの兄、マルクの妻アニタが病気で亡くなると、後を追うように半年後の12月、マルクも息を引き取った。
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