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02.職場でサキュバス美少女にイカされる。
それから半年後。僕は研修医から医者になった。そして、絵里子のことも、ようやく忘れることができた時だった。僕に異変が起きたのは。
「加藤先生、ちょっといいですか?」
「はい、なんでしょう?」
若い看護師に呼ばれて、倉庫に移動する。どうやら高いところにあるものが取れなかったようだ。僕が休憩中だったので、声をかけたらしい。
「こんなことで呼び出してしまってすみません」
「いいえ、これぐらい別に――」
僕が高いところにある箱をとろうと両手を伸ばした時、後ろからニュルッと両手が絡みついてきた。
「うわっ!?」
僕は驚いて両手を下げて振り返る。
「えっ!?」
するとそこには妖艶なサキュバスの服装をした美少女がいた。
「あの、加藤先生……?」
「君は誰だ!?」
「……」
後ろから看護師の声が聞こえてくるが、僕は目の前のサキュバスに話しかける。だがサキュバスは、いやらしくしたなめずりをすると、僕の首筋に人差し指で触れて、耳に息を吹きかけてきた。
「うわぁ!?」
僕は驚いて、その場でしりもちをついてしまう。
「加藤先生!? さっきから一人で何をされているんですか?」
「え?」
そう言われて、僕はしりもちをついた態勢のまま看護師を見る。看護師は怪訝そうな表情で僕を見ていた。どうやら看護師にはサキュバスが見えていないらしい。
確かに現実にこんなサキュバス美少女が病院内に現れるわけがない。ということは、これは僕が見ている妄想なのか?
だとしたら、何でもないふりをしないと、僕が変に思われてしまう。
「いや、これは――うっ」
サキュバスが四つん這いになって、僕の膝に手を置く。僕の目の前には、放漫なバストが揺れており、目が離せなくなってしまった。
それに、サキュバスが僕のひざでのの字を書き、そのままするするっと、内側の太ももを刺激してくる。
「ちょっ……」
そして指が僕の股間に触れる。気が付くと僕の股間は膨れ上がっていた。
だけどサキュバスは手の動きを止めてくれない。妖艶な微笑みで視覚的にも僕を刺激してくる。
「待って……そんなにされたら……!」
サキュバスは僕に顔をゆっくりと近づけ、何とキスをしてきた。
「んん……んーーー!」
そして僕はあっという間にエクスタシーを感じて果てた。
気が付くと、サキュバスも看護師もいない。
こんなに早くイかされたのは初めてだ。男として情けない。
いや、というより職場でこんなこと……。
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