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04.彼女ができたなのに彼女の目の前でサキュバスにイカされちゃう。
そんな中で、配属替えがあり、他の病院から新しい看護師がやって来た。僕より1つ年下の八木順子だ。彼女は可憐で可愛い。色気というよりは、庇護欲をそそられるタイプの女性だ。
サキュバスに弄ばれていたからなのか、僕はピュアで可憐な順子に恋をしてしまった。
「可愛いな~」
「えっ!」
僕は八木さんと一緒に仕事をしている時に、つい思っていることを口にしてしまった。
「あ……いや、今のは……」
僕がしどろもどろになると、彼女は恥ずかしそうに微笑んだ。その表情も初心でとても可愛らしい。
「今のは……本当のことです」
「加藤先生……」
僕は腹をくくって、正直に伝える。病院内の女性スタッフの全員に嫌われていると言っても過言ではないほどの状態だったので、腹をくくってというよりは、開き直ったというほうが近いかもしれない。
だが、そういう時に限って、気が付くと周りに人がいなくなっていた。つまり今、僕は八木さんと2人きりだ。女性と2人きりということは――
「……ふふ」
最近は声も出すようになっていたサキュバスが、八木さんの後ろから現れる。しかも今回は、初めから胸を出した状態だ。
僕はサキュバスの姿を見るなり、すぐに股間が固くなった。
そうなると僕は、八木さんではなくサキュバスに夢中になってしまう。キスをされ、股間をまさぐられ、そしてあっという間にイかされる。僕はサキュバスを見ると、もうなにもされなくてもイける身体になっていた。だから、サキュバスに触れられれば、秒でイってしまうのだ。
「加藤先生……?」
あの八木さんが、不審そうな表情で僕を見てくる。僕はイかされたこともあり、冷静に慣れていたというのもあるだろう。僕はサキュバスのことを話した。すると八木さんは、ピュアだからなのか信じてくれたのだ。まぁ、目の前で僕がイくところを見ていたというのもあるのかもしれない。
僕はこれならもしかして、と思い、そのままの勢いで付き合ってほしいと告白した。
「私でよろしければ……」
「八木さん!」
その日から、僕たちは付き合うことになった。八木さんはいずれサキュバスも消えてくれるだろうから、それまでは我慢すると言ってくれた。何ていい子なのだろうか。
こんな子は二度と現れないかもしれない。サキュバスにただイかされるだけじゃなく、僕は彼女を本気で愛そうと心の中で誓った。
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