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〜羽田空港〜
那覇空港発JAL906便が到着した。
空港内の人の数に圧される3人。
「な…何か頭痛くなってきたわ💧」
「多香子もか、俺もだよ💧」
「直ぐに慣れます。これから東京で生きて行くのだから」
美優は三線奏者として、何度か来ていて慣れていた。
「さすが美優。頼りになるわ〜」
平然と進む後ろをついて歩く2人。
ふと、立ち止まる美優。
「あれ〜何か違うわね。ついてく団体間違えたみたいだわ」
「分かってないのかぁ〜❗️」
「だっていつもは一人じゃないから💦」
と言うことである。
「どっちから来たっけ?」
「方向音痴ですかぁ〜❗️」
そんな美優である。
騒いでる2人を置いて、多香子が人を見渡す。
「こっちみたいよ」
今度は多香子について歩く2人であった。
〜到着ロビー〜
TERRAから、新咲凛が迎えに来ていた。
携帯が鳴る。
「どうかしたの、ラブ?」
「今頃は羽田ね。まさかいつもの黒いパンツスーツに黒サングラス🕶じゃ…ないわよね?」
「まさか。そんな格好で待たれたら、近寄らないでしょ。そんなことで国際電話を?」
「そう…なら良かった。心配だったから。じゃあ、明日には帰るから、よろしく」
携帯と黒サングラスをポケットにしまう凛。
(何で分かるのよ💧)
ふと見ると、いかにも沖縄って男子と、2人の女子が見えた。
仕方なく『チムグクル』様と書いたプラカードを掲げる凛。
「こっちよ!」
その声に気付いた沖縄が手を振る。
2人も気付き、急ぎ足で出て来た。
「TERRAの新咲です。お迎えに参りました」
「良く分かりましたね」
シーサー柄のTシャツにジャケットの比嘉。
「これでも、ラブのマネージャーなので」
咄嗟に気を遣ったつもりの凛。
自分でも意味不明だと思った。
「さっすがです〜!ねぇ美優」
「並の人ではラブさんは無理よね。さすが」
普通に受け入れられていた。
(チムグクルの意味ってバカの集まり?💦)
「と、とにかく車へ💧」
振り向いて先導する凛。
「カッコいいな、黒サンとか似合うよな?」
ポケットから取り出しかけたサングラスを、寸前で諦めた。
(全く…何か調子狂うわ!)
「あの…新咲さん、途中で銀行に寄ってもらえますか?あまり持ち合わせがなくて」
支度金と契約金が、既に新しい口座に振り込まれていた。
ラブは、来れなかった2人にも同額を払った。
契約者はチムグクルであると言う建前で。
「TERRAに部屋も用意してあるから、必要はないとおもうけど…いいわよ」
ベンツのステーションワゴンに3人を乗せ、空港から首都高速湾岸線に乗る。
ベンツに驚き、湾岸線からの景色、更には台場へと続く東京港海底トンネルに、テンションが上がる比嘉と新垣。
トンネルを抜けて直ぐの臨海副都心で下り、お台場中央交差点を左折し、路肩に車を停めた。
「あれが銀行だから、私は車で待ってるわ」
「ありがとうございます。行こ!」
その後、振り込まれていた金額に、目を疑う3人であった。
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