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〜東京お台場〜
TERRAに戻った美優は、多香子と晋也達と感動の再会を果たし、チムグクルは完全復活した。
隣の警視庁ビルから、出頭要請を受けたラブと凛は、形ばかりの事情聴取を済ませ、一連の襲撃事件も幕を閉じた。
「事件も大変だったけど、まさか世界が本当に世紀末を迎えてたとはわね〜皆んなお疲れ様!」
刑事課の鳳来咲が、皆を労う。
「改めて自然の脅威には、我々人間の無力さを感じさせられたな。警視庁本部も来月には復帰するが…」
刑事部長の富士本が入り口を見る。
つられて皆んなも見た。
「花山警視総監❗️」
紗夜と咲が同時に声を上げる。
「やぁ皆さん。明日から、こちらで厄介になるから、よろしく頼むよ」
「えっ?」「何だって?」「どうして?」
富士本の戸惑いを読んでいた、紗夜と昴以外が驚く。
「そう言うことだ、皆んなよろしく」
「本庁より、こちらにいた方が出番が多そうだし、何より居心地が良くてな、ハハ」
(ハハ…じゃないでしょ💦)
「まぁまぁ咲さん。色々と便利だと思います」
慌てる咲に微笑む紗夜。
目を合わせた昴も頷く。
孫の影響で、すっかりラブのファンになった花山警視総監。
ここにいれば、度々会える。
それが、1番の理由であることは、紗夜と昴しか知らない…。
〜TERRAスカイラウンジ〜
多香子、晋也、美優の3人が、ラブとテーブルを囲んでくつろいでいる。
「美優が戻って、ファンも喜んでいる様ね」
「そりゃあ、やっぱり三線の音色は、チムグクルには欠かせないからな」
「晋ちゃんのお守りも必要だしね」
「多香子、そんなもの必要ないさ、なぁ美優」
「相変わらず平和ね晋也は」
そこで美優とラブの携帯が鳴った。
「美優、もうすぐベネズエラへ出発よ❗️」
「ラブ、入り口にお客さまよ」
「了解」×2
同時に席を立つ4人。
「香織さんから、ベネズエラ行くって」
「だから、そりゃどこなんだ?」
「地球のどこかよ」
「じゃあ皆んな、気をつけて行って来て」
「行ってきま〜す」
別のエレベーターに乗り込むラブと3人。
(アイ、誰?)
(菊水千尋様です)
(菊水千尋…さて、今度は何かしら…)
こうして、嫌な予感を気にしながらも、また新しい脅威へと向かうラブであった。
God's eyes 完結 〜心譜〜
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