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〜沖縄県平和創造の森公園〜
戦争で失われた緑を取り戻し、平和への思いを新たにする場として造られた、総面積22haの公園。
園内には数多くの樹木が植えられ、色々な施設や広場があり、東シナ海と太平洋を一望できるロケーションも美しい。
その海を眺めている2人。
「一夜明けても、まだ信じられないわ」
「だよな。あのラブさんが、いきなり現れて、リクルート活動だなんて💦」
「健司と俊幸は、残念ね」
「親は賛成してても、一人息子だからな。夢ばかり追いかけてる訳にはいかないだろう。子の気持ち親知らずってな」
「それ逆でしょ。まぁ…でもそうよね。2人共優しいから、放っては置けないでしょうね。彼女もいるし💧」
「美優は、私達次第だって」
「美優の三線は欲しいけど、プレッシャーだな…。彼女の将来まで、引っ張って行くってことだし」
「私は、晋ちゃんについていくからね」
「多香子まで僕に乗っかるのか?重過ぎる💦」
「誰がよ❗️全く💧。…ねぇ晋ちゃん。本当はもう決めてるんでしょ?一緒に行こ、東京へ」
「やっぱりバレてたか。多香子は昔から何でも見抜くからな〜そうだと思ってた」
「この景色も、見納めね…」
海を見つめて、呟く多香子。
その悲し気な瞳に気付く晋也。
「今生の別れじゃあるまいし、そんな悲しいこと言うなよ。また帰って来ればいいさ。沖縄は変わらずに、いつでも迎えてくれるさ」
多香子の手を取って引き寄せ、抱きしめた。
驚くことなく、晋也を抱きしめる多香子。
「一緒に、世界を守ろう」
「うん…きっとそれが、私達の使命だから」
多香子の頬を涙が流れた。
その想いを知る晋也の腕に力が入る。
「苦しいよ…晋ちゃん」
「1人で苦しまなくてもいい。僕がいる」
彼のその想いは分かっていた。
愛していることを。
「ち…違うって。力強過ぎなの!」
「えっ…あっ!ごめん…つい💦」
慌てて放す晋也。
その手を握りとめる多香子。
「明日…行こう。東京へ❗️」
「よし!じゃあまずはと…」
片手でスマホを取り出し、電話をかける。
「トシ、僕だ。今夜6時に集めるから」
「分かった。…って、また俺ん家かよ💦」
既に通話は切れていた。
「こら、切るな!お〜い…」
俊幸のリアクションは想像できた2人。
気にせず、健司と美優に電話する晋也。
その横で、多香子はLINEを送信した。
『明日、行きます』…と、ラブへ。
こうして、運命は新たな局面へと動き始めた。
その大きな意味を、世界はまだ知らない。
トーイ・ラブ、彼女以外は…
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