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瞼を閉じて、頭の中で思い出す。 運転する時は、少し大人に見えるカオルちゃん。 時々、助手席に座る私を見る癖があるカオルちゃん。 いつも、私を肩に担ぐカオルちゃん。 1秒でも早く、カオルちゃんに会いたい。 カオルちゃんの事を思いながら、瞼を開けた。 玄関の閉まる音が聞こえ、少しすると車のエンジンの音が聞こえた。 でも、まだ動かない。 少しでも、ミスをすると、ログハウスには帰れなくなる。 それだけは、避けないと駄目だ。
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