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2階の窓を開け、外に出ると窓を閉めた。 庭に倉庫があるのも知っている。 屋根を少し歩いて、倉庫の屋根に移った。 その後に、屋根から飛び下りた場所は、狭い路地がある場所。 車に乗っている時に、ある程度の目印はつけてある。 ポケットには、1万5千円。 他には、何も持たない。 眼鏡は、今はポケットに入れてある。 あの人は、私が眼鏡を外した顔を知らない。 分かっていた名前を呼んでも、私の顔を見ないと言う事を。 もうこの街に来るのは止めると決め、その場から駆け出した。
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