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色んな道を通り、私は駅に着いた。 この街から出た時の駅だと分かった。 「★★駅まで」 そう告げてから、切符を買った。 初めて、この街を出た時は、私の心は沈んでいた。 私は、なんの為に産まれたの? なんの為に生きているの? 生きないといけないって誰が決めたの? ……もう疲れた。 生きていく事に…… そんな風に思っていた。 だけど、今は違う。 カオルちゃんに会う為に帰るんだ。 1分、1秒でも早くカオルちゃんに会いたい。
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