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最初は、止めに入る為に、自室から出て、リビングに行った事もある。 「お前は、部屋にいろ!」 私の姿を見て、そう言った……お父さん。 「あんたは、邪魔なの!」 そう言って、私を追っ払う様に、リビングから出した……お母さん。 その日、自室に戻り、沢山泣いた。 そして、泣き疲れて眠った。 もう私では、どうにも出来ないんだと、諦めたのは、小学2年の時だ。 それからは、泣く事も、出来なくなった。 感覚が、麻痺してしまったんだ。 心が悲鳴をあげているのに。
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