0.危険

2/4
前へ
/16ページ
次へ
「ぐ……ぐああっ!」 耳に当てたスマートフォンから、苦しそうな呻き声が聴こえた。 さっきまで順調だったのに、どうして!? 私がパニックに陥りそうになっていると、呻き声の奥から更に恐ろしい音が聴こえてきた。 ゴ……ゴゴゴゴゴゴ……。 まるで雷鳴のような、台風の中に入っているような、強い雨音に似た音。 「大丈夫なんですか!?聞こえますか!?」 私は、スマートフォンの向こうの相手に問いかける。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加