「みなと町探偵の日常事件簿」完結にあたって

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「みなと町探偵の日常事件簿」完結にあたって

突然完結になりました。 まあ連作短編なんでどこで切ってもいいかなとは思ってはいました。 12章だし、キリもいいしね。 もちろんそれだけじゃないですけど。 webの小説投稿サイトで書くにあたって心境はいろいろ変化してきた。 最初は二次創作。 思ったより読まれなかった苦笑 つかいきなり長編だしな。 それでどうしても読まれなかったから試行錯誤してウケそうな要素をてんこ盛りにして別に連載を始めた。それがウケた。 けど主人公の性格があまりにも自分(もしくは自分のまわり)とかけ離れていたので書くのが辛くなってきた。 そのうち両作品とも読まれるようになってきた。 一つは水商売上がりの審神者が頓珍漢な行動をしてブラック本丸の刀剣男士達との距離を縮めていく矢先に事件が起こる。どっちかというと冒険活劇もの。しかも二次創作でやっちゃいけないこと満載の作品(オリジナルのキャラを出したりするのはいかんらしい)。 もう一つは信じてた刀剣男士に裏切られて殻に閉じこもってしまった審神者がホワイト本丸(と見せかけたブラック本丸)の男士達とすれ違いながらも距離を縮めていく話。いわゆる夢小説ってヤツ。 書いてて楽しかったし、両方とも最後まで頭の中では出来てる(だが書いてない)。 そのうちX(旧twitter)で「二次創作は犯罪なのを自覚して」って二次創作の神絵師の呟きを見かけてブチ切れる。 そして「だったら一次創作を書いたるわ」と思って書き始めたのが『すずめ金融の政 今日もハマの街をいく』です。 どうして私は何かやろうと始める度に長編から書こうとするんでしょうかw これも読まれなかった。 そしてだったら短いのを繋げて書けばいいじゃんと思って書いたのが『みなと町探偵の日常事件簿』。 これも読まれなかった。そして「みなと町」を非公開に。 そしてエブリスタを放置。だけど相互の人がスターをくれてたので一応完結してる方がスターを送りやすいかもと思って再公開。 (その頃は『すずめ金融』はほぼ書いてなかった) そのうちに何故か「みなと町」が〈ミステリー特集〉に選ばれる。ちょっとだけ読者が増える。 というかその当時エブリスタからは引き上げていたけれど、他のサイトでは公開してた。どこに行ってもそこそこ評判はよかったのよね。 ところが問題は二章。そこで他サイトではグッと読み手が減った。でも自分では満足のいくものが書けたし、エブリスタでだけ何故か読者は減らなかった。 気をよくしてもっと尖ったものを書きたくなって4章を書いた。ある意味大きな賭けだった。繊細な出来事だし着地点もかなり微妙。正直誰かを悪者にしたいとも思わなかったし、みんなキレイじゃないっていうのを書きたかった。 結果的にはこの4章でブクマが加速的に増えた。ランキングにも入った。 そこからは言わずもなが、変なアンチに荒らされてムカついたので非公開にした。「みなと町」はこれが2回目の非公開苦笑。 それでも書いてて楽しかったし、どの章にも時事ネタというか現代の社会問題が含まれている。 何が言いたいかというと もう目的を見失ったということだわね。 読まれたいが読まれるようになったのは良いことだと思う。 人気も出たし、コミカライズの話も出た。けど上手くいかなかった(人事異動のせい)。 エブリスタとも揉めたし、垢バンになってもおかしくなかった。 それでもいられたわけだからある意味感謝すべきなんだろうけど。でも書籍化やコミカライズの話はもう来ないだろう。 いやそれは公募で頑張ればいい。そういうことで納得した。 ここでは喜んで読んでもらえればそれでいいと思った。 けど。 本当に喜んで読まれているのだろうか。 正直、公募とweb連載を両方続けるのは相当キツい。実はweb用のものは書きやすいけど、公募では通用しない。書き方を変えないといけない。それでも上手くやる自信はあった。でもやっぱり自然と公募寄りの文章にはなってしまうし読み辛いとは思う。 それが楽しいと思ってもらえてるんだろうか。 そう思ったのは前回も書いたけど反応がなかったからなんだよね。ここを読んでくれてる人たちはちゃんと反応をくれてますよ。 でもね。単にひと言「面白かったですー」でいいんです。ああ、面白かったんだってこっちは思えるから。でも何もないと面白くなかったのかもしれないなとは考えます。 だとしたら私は何のために書いてるんだろう。 しんどい思いをしてどこからも認められることもなく、ただ自分の時間を消費してるに過ぎないんじゃないか。 それで妄想コンテスト「犬」に本気で書いて応募してみました。 本気で全力で書いたのは、自分の方向性がここと合ってるか知りたかったから。結果は箸にも棒にも引っかかりませんでしたけどね。 私は自分の作品がイマイチだったとは思っていません。もちろんここで選ばれた作品にケチをつける気もないです。ただ方向性が全然違う。 つまり私はこのサイトの方向性には合っていないのです。 たぶん古臭いというのもあるし 勧善懲悪・単一感情じゃないのがよろしくないんでしょうね。 「言葉を超える」が「地獄谷ちゃん」より劣っているとはとても思えないので。 でも自分の目指すものは単一感情ではないんです。 中学生が読んでも「言葉を超える」の意味は分かると思います。でもそういう方向性ではないんでしょうね。それはそれで仕方ないです。 そうなると本当にここで書く意味を、というかwebの小説投稿サイトで書く意味を見失ってしまった。 居場所がない。 でもさ、そもそもwebの小説投稿サイトなんてなかったわけだし(昔は原稿用紙のコピーを回し読みだった) だったら小説投稿サイトのない世界線で生きてる設定にすればいいじゃんって思ってね。 そもそもなければ気にならない。 目に入らなければそれはそれで普通に生きていける。気にすることでもないなって。 大概のものはなくても生きてはいけるんです。 私は数冊大好きな本が読めればそれでいい。 それに今じゃYouTubeとかの動画サイトも豊富だしな。娯楽には困らない。もちろん私が小説を書こうが書くまいが世の中は何も変わらない。 とはいえ書きたいことがあるから書くのはやめないけどね。 あとなんか目的がないと書けないタイプだから何か目標は作ろうとは思ってる。 たぶん次は作品にお金を出してもいいと思ってくれる人がどれくらいいるかってところだろうな。 Xの呟きとか見ると「お願いだから読んでください」って宣伝が多い。それは純粋に読まれたいというのと、たくさん読まれたら拾い上げがあるかもって希望があるからだと思う。 でもたとえ読まれても何もなければ、それはそれでどうなんだろうなあと思うと思うんだけどね。 前にも書いたかもしれないけど 私は書籍化作家になりたいわけじゃない。 けどボランティアだけでは続かない。 そのへんのことを考慮するとやっぱり自分で電子書籍化(ほぼAmazon Kindle)ってことになるんだろうな。 表現の場ってことでnoteでもいいのかもしれないけど、読みにくい気もするんだけどなあ。まだ決めかねてるけど。 ということで これからどうするかは何も決めてないです。 消去して退会するかとも思ったけど、それを決めることすら面倒くさい。そんな時間はこれからについての時間にあてたい。 適当に置いてるけど時期が来たら消すかも。消したらごめんね、くらいしか言えないかな。 だからフォローもブクマも適当に外していただいて結構です。 橋下さんも続きを書いてたんだけど、どうしてこうなった!w ただ橋下さんは Kindle化とかは出来ないので、webには置いておくでしょう、たぶんね。
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