蒼い舟
1/1
読書設定
目次
前へ
/
5ページ
次へ
蒼い舟
その感情は、水面だけが知っている。己の弱さ、脆さは自分の心の内に隠しているはずだった。 今日も潮騒が脳裏を駆け巡り、あの夏を鮮明に思い出させようとする。鯨のように、壮大な人生という名の海を泳いだ高校生生活を、思い出させようとする。 その舟は、青春時代へ向かって漕ぎ出した。綺麗な浅葱色に染め上げた舟が、ゆっくりと進んでゆく。 あの鯨は、まだどこかの海の底を泳いでいる。そう思っていた。
/
5ページ
最初のコメントを投稿しよう!
0人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
スターで応援
5(あなた 0)
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!