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プロローグ
プロローグ
『なんかもちもちした出会い』
俺は桐条 理。
普通に登校し、普通に学園生活を過ごし、普通に人生を謳歌しているごく普通の17歳だ。そう、今さっきまでは確かにそうだったはずなのだ。
「どうしたんですか〜!マコトさん!」
あぁ。頭が痛い。
現在俺の目の前ではもちもちとしたテンションの高い謎の物体が跳ね上がっている。何を言っているのか分からない?俺だって分からない。
ともかく、幻聴だか幻覚だか知らないが、俺には確かにこいつが見える。変なやつだと思われたくないから知り合いには見せてないので俺だけ見えるのかも分からないが…だからといって確認する気もあまり無い。
触感はあるからそこに居るのだろうが…謎は深まるばかりだ。
「マコトさ〜ん!早く行きますよ!」
まぁ、こうやって叫ばれていては埒が明かない。仮にも学舎の中。他人に見つかれば変人扱いされること間違い無しだ。
非常に仕方なく、俺はこいつについて行くことにした。
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