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ファーストフード店の看板が見えて、あっくんとはそこで別れて、いつも通り私はひとりで学校へ向かう。
家と学校の間にあるこの通りは、住宅街や、学校近くの賑やかさが嘘みたいに、人通りも少なくてとても静か。
朝は特に気にならないんだけど、夜は明かりが少ないからちょっと怖いんだよね、ここ。
日が暮れてから、ひとりでここを歩くことはないから、平気だけど。
バイトがない日には、明るいうちに帰るし、
バイトの日は、絶対に仁村くんが私の上がりの時間までいて……──。
そこで私は、ピタリと足を止めた。
……あれ?
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