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「じゃあ、昨日まではどうやって学校に通ってたの?」
「んー、そうだな。……勘? とか?」
「……」
“とか”って、なんだろう。
嘘だってバレバレなのは、仁村くん本人だって気づいているはずなのに。
本当に、よく分からない。
男性に慣れていない私をからかって、遊んでるのかな。
「行き先は同じなんだし、一緒に学校行こうよ、高槻さん」
……そう思うのに、私はどうしてこの笑顔を拒否できないんだろう。
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