36人が本棚に入れています
本棚に追加
其れ即ち、母は強しである・・・?
「分かったわよ〜、ミナが聖女に選ばれちゃった原因!」
ママがそう言いながら、光を纏って突然現れた。それを見て、
「あっちの方が良いんじゃね?」
とかボソボソ言う奴がいたが、この際無視である。
「あのね、召喚の条件がおかしいらしいわよ~『この世界の乙女』若しくは『この国の乙女』って文言が抜けてたらしくってさ、別世界も含めて能力値が一番高いミナが選ばれちゃったらしいわ」
「「「「「・・・」」」」」
「まあ、召喚した人の能力が高すぎたんでしょうけど、そこんところキチンとしてくれないとねえ〜。うちの娘は半分女神だから普通の人族より神力強いから白羽の矢が当たるの当たり前だしさ」
「え、女神?」
神官長が私とママの顔を交互に見て、王子達は口をポカンと開けた。
ママは、『あ~やれやれドッコイショ』とか言いながらソファーに座り、勝手にお茶を飲む・・・ 天晴。
「あとね、前回の聖女にブサイクだとか言って、文句つけて冤罪で国外追放とかしたらしいじゃん、ここの王族」
「「「「「え」」」」」
「知りませぬぞ!」
お爺ちゃん達がビックリしている。
「そのせいで、『あ、この国は聖女いらんのね』って神様が判断して、隣国に聖女がいっぱい産まれるようにしといたって言ってたわよー」
「なんですとーーー!!」
神官長である白髪のお爺ちゃんの叫びが部屋に響いた・・・
自業自得じゃね? この国の王族、何考えてんだ?
最初のコメントを投稿しよう!