其れ即ち、母は強しである・・・?

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「そそそそそれで、一体どうしたら・・・」  王族の1人、パツキンイケメン君がママに声をかける。 「え、もう1回召喚すればいいんじゃないの? うちの子はもう先約済みだしね。もう1人の娘は結婚してるし、第一アタシが異世界に嫁に出す気は無いから〜」  平気な顔でお茶をズズズッと啜るママ。 「100年産まれてないって事は、あんた達の曾祖父さんか、お祖父さん世代で一悶着あったんじゃないの? まあ、調べてみなさいな。ま、因果応報ってやつよねえ」  ママがそう言いながらホーッホッホッホと高笑いをする。 「まあ、先々代辺りが嫁を顔で選んだから、アンタ達は美形揃いなんでしょうから、その顔で聖女様に気に入って貰えばいいじゃなーい。あ、言っとくけどアタシや娘にはその手は通用しないからね。おほほほ」  ママの情報収集力凄えっていうか、やっぱり女神なんだな〜、神様に直に聞いてきたんだろうな、と思わず遠い目になった。 「まあ、この世界に来るとき次元結界をぶっ壊したお詫びに、この国の瘴気はちょいちょいと浄化しといてあげる約束だから心配しなくていいわよう〜」 「「「「「!」」」」」 「まーアンタ達は聖女を顔貌(かおかたち)で選ぶんじゃないわよ。今度こそおじゃんでパアだわよ〜」 「「「「「・・・」」」」」  ママが、ニヤニヤ笑いながらパツキン王子達にそう言った。  彼らの顔は全員引き攣り笑いになっていた。
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