其れは突然のコトで

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 昨日の夜、いつものようにLINEで他愛のないやり取りをしていた。  彼とは、『恋人未満友達以上』という実に中途半端な立ち位置で、そこからなかなか進展しなくて、お互いにモジモジしていている仲だ。 『バンワ〜』  ピコンー 祥『バンワー』 『明日お休みになった~!』  ピコンー 祥『久しぶりじゃん!』 『急にセンセーがお休みにしようって言い出してさ休憩も必要だって・・・』  ピコンー 祥『ここんとこ忙しかったもんな〜』 『そうなんだよ! お休みとか久々〜』  ピコンー 祥『じゃあ、明日一緒にどっか行こうか?』 『え? いいの?』  ピコンー 祥『うん、俺も明日、用事無いからさ』 『嬉しい! いっぱいオシャレしていくね!』 ピコンー 祥『ダメ! 可愛くし過ぎたら他の男がウザい!』 『またまた〜』 ピコンー 祥『ホントだってば! 俺、妬いちゃう!』  やったやった〜!!やっと言わせた〜! 私はスマホの前で感動にうち震えながら小躍りした。 『じゃあ、ソコソコ可愛くでいい?』 ピコンー 祥『何したって可愛いから!』  その後、待ち合わせ場所や時間を決めて至福のLINEの時間は終わった。  その後私が、真夜中の3時まで鏡の前で1人ファッションショーをしたのは言うまでもないよねッ!?
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