アラジン・インセイン

「メタボな黒服オヤジや耳無し青デブ猫のお仕置きやしっぺ返しは可愛いもんだったけどよ、七つ玉欲しがりドデカい龍が大猿異人と力競わせる為にエイリアンや人造人間やオマエの親戚みたいなワガママボディー魔人を呼んだり、ハッパ吸いすぎガンギマリ赤目イタチ擬きの魔法少女斡旋業者が無垢な乙女の純粋な願いにつけ込んで拗らせ魔女に貶めたり大厄災のヴァルプルギスを召喚したり、どんだけやらかしたか知っているだろうが、忘れたとか無関係だとか言わせねえぞ！　そもそものルーツたる害悪はオマエなのは分かってんだよ。俺たちアラジン代々の子孫からなる我が組織はずっと調査と解析を続け怠らなかったんだ。オマエ等が悪行の数々に関与した事を証明する歴々たる帳簿も手に入れてるんだ。近代ではスターリン、ムッソリーニ、ヒトラー、ガタフィ、ポルポト、フセイン、ビンラーディン、ジョンイル、プーチン諸々がオマエの契約顧客だったらしいな。龍やイタチより遠回しなのが陰湿でタチが悪いな！　理由を早く答えろや！」
　激昂し興奮する青年は魔人を問い詰める。