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「レイヤ、だっけか。君のことは噂で聞いてるよ。とてもじゃないが認められないな。君ごときが大天使型を所有するなど」
「おい、どういう意味だよ!?」
「君じゃ大天使型と釣り合わないってことさ。天使の創造者たるゼンノウ。その最高傑作こそ、七体の大天使。そのうちの一体を、あろうことかマヌケ面が持っている…」
「このぉ、人をマヌケ面よばわりしやがって!何様だよオマエ!」
「コネクタ様!いずれすべての天使を手中に収める男だ!そのために、狩らせてもらうぞ!大天使型を!」
コネクタは豹型天使をレイヤにけしかけた。けれど、レイヤに戦う意志はなかった。そのせいで危うく豹型天使に食らいつかれそうになった。そうならなかったのは、思いがけず飛来した鷹型天使のおかげだ。レイヤを守る盾となって代わりに戦い始めたのだ。
大天使型を狙っているのは、なにもコネクタだけではない。その魔力は絶えず調律師を呼び寄せる。アラシがここへ来たのは、胸に秘めたる野心のためだ。
「余計な手出しするんじゃねぇ、コネクタ!」
「アラシ。意外だね。まさか君が人助けとは」
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