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そして、レイヤは戦う決意をした。あくまで争いを止めるために。その決意に呼応し、どこからか炎の風が吹きすさんだ。燃え立つ突風に乗って降臨したのは、火の女神。その威光を受け、争いがはたと止まった。
「遂に出やがったな…!大天使!!」
もう小競り合いなどどうでもいい。アラシは、すかさず大天使型に狙いを定めた。鷹型天使を猛然と突撃させたが、やはり単機では勝ち目はない。あっという間に燃え上がり、地に墜ちてしまった。
一方、コネクタは大天使型の姿に目を奪われていた。
「……これが………美しい…!!」
争いは終わった。まもなく大天使型は炎と共に掻き消えた。レイヤは二人にこう言った。
「いいかよ!オレがこの街に来たからには、もう天使を傷つけさせない!そう、いつだってオレには天使がついてる!そしてこの街にも、天使の加護があらんことを!」
「その言葉…!確か…」
コネクタには心当たりがあった。もしやと思ったが、きっと思い違いだろう。すぐに気を取り直した。
「大天使型の力、しかとこの目に焼き付けた!あの薔薇のような可憐さ、まさにマ…いや、このコネクタにふさわしい!必ず、必ずこの手に掴んでやるぞ!」
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