私と私

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夕方のHRを終えて。特に用もなく、すぐ靴箱へ向かったら。 知らない女子生徒、、先輩?が突然話しかけてきた。 「ねぇねえ、ちょっとだけいいかな?」 なにやら、声劇の同好会で、廃部になってしまうから、来るだけでいいから来てほしい、というような趣旨の話をされた。 「すみません、ちょっと用事が入ってまして…」 もちろんそんなの嘘。 「大丈夫、そんな時間取らないから、おいで?」 しかし言い訳も聞いてもらえず、半分強制的に連れていかれた。 私じゃない私が流されやすいからこんなことになったのだ。たまたま先輩に声をかけられ、流れで活動場所まで連れてこられて。 本当の私だったら、何と言って断ったのだろう。
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