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―杏「分かってるよ。自分でも分かってる。みんなと初めて会ったときの自分をずっと貫かないと、嫌われるんじゃないか?って。関係が全部崩れるんじゃないか?とか、最初とイメージ変わっちゃったら引かれるんじゃないか?とか…。」
―京子「そんなわけない!!どんな杏ちゃんだって私は受け入れる。無理して偽ってる杏ちゃんより、本当の、ありのままの杏ちゃんがいい。私だけやない、大和も誠も。」
―大和「つまり京子は、本当の杏じゃない杏との関係は悲しい、って言いたいんじゃん?」
―杏「本当の私…本当の私って何…私は……」
―誠「まずさ、俺たち3人の前だけでも素の自分でいられるようになろ?いきなりみんなじゃなくてもいい。でも、俺たち3人のことは信じていいから。」
信じる…?人を信じる…この人たちのことを信じる…
いいのだろうか。この人たちの前なら、さらけだしてしまってもいいのだろうか。受け入れてくれるのだろうか。
―杏「…それ、本心?」
―大和「えっ、反発????」
―京子「杏ちゃんが…?」
―杏「素を出してみろって言ったのは誰よ」
―京子「待って、、杏ちゃん、、感動、、泣けるんやけど。」
―杏「おおげさ!!」
―誠「…第一関門クリアってところかな?」
―大和「お前、本心?」
―誠「大和までやめろよ!!」
裕太先輩のこのセリフが原稿の最後だった。
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