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【 初めての♥ 】
これは夢?
確かに感じる。
やわらかいぷるるんプリンのような感触のものが、僕の唇に……。
そして、ほのかに香る、あの懐かしいホットミルクのような香り……。
試しに目の前にあるピントの合わない障害物を触ってみる。
髪がある……。
耳がある……。
肩もある……。
胸もある……?
ん? 少し小さめか……?
「あん♥ 空くん、いきなりそこは……」
目の前にある障害物が少し遠ざかると、その全貌が明らかになった……。
「そこは、夜になってからね……。空くん……♥」
「な、な、な、な、なぁーーーーーーっ!?」
僕は腰を抜かしてベッドから落ち、体を上に向けて歩くクモのようにワシャワシャと後退りをする。
「わ、わ、わ、和金ちゃん……?」
「うん、和金だよ♥ 空くん♪」
僕の目の前にいる人物……。
栗色のショートヘアーに、赤色のワンピース。胸の部分は白色で、袖と裾には和金ちゃんの特徴でもある綺麗なヒラヒラが付いており、花が開くように風に靡く。
その透き通ったシースルーのヒラヒラから、彼女の美しい白い足がとても眩しく輝いて見える。
「うわわわわぁーーーーっ!!」
僕は完全に頭を抱えたパニックマンだ……。
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