誕生日

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「お誕生日おめでとう。」 暗い空間の中から生まれた君。 水を纏って現れた君はとても美しかった、存在こそが「奇跡」なんだ。 生まれてからもうすぐで何年になるだろうか。 これまで君は色んな経験をしてきた。 周囲の環境も変わったし君自身の姿も変わった。 「青かった」君が違う色に変化する、この事実はとても悲しいことだ。 だっていつかは死んでしまうんだから。 それでも僕は君が好きだよ、君なしでは生きていられないよ。 僕もずっと君を大切にしたいんだ。ずっと守っていたい。 今日はそんな君の誕生日。 いつ以来だっけ、面と向かって誕生日をお祝いしたの。 日頃の感謝を込めて久しぶりに蝋燭を立てたんだよ、見えてるかな? 前みたいに弱い火じゃなくてもっと派手にしてみたんだ。 では改めて誕生日おめでとう 「地球」 そうそう思い出したよ、第二次世界大戦以来の蝋燭だったね。 そんな蝋燭なんていらないって? 僕もいらないと思うよ。でも誰かが勝手に蝋燭を立てるんだ。
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