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Lesson1
チュンチュン・・
小鳥たちのさえずりが、どこか遠くで聴こえる。
ふかふかのベッドの中。
夢の中なのか現実なのか...区別がつかないこのまどろみの中でただただ感じるのは…
ーー気持ちいぃ... ...このまま、ずっと眠ってたい...
「...こさ... ...ぃこさん...」
ーーあれ?どこかで声がする...
「...れいこさん...」
夢の中なのか現実なのか...相変わらず区別のつかない頭の中までしっかりと響く、そのアルトな優しい声。
自分を呼ぶその声は透き通っていて、楽器の音色の様で心地好い。
「れーこさ~ん...?」
ーーキレーな声...もっと、聴きたい
もっともっと...ささやいて... ...
「・・・玲子さん。いい加減起きないと...
犯しますよ?」
「・・・へ?」
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