Lesson1

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男のその声に、はっと現実へ引き戻される感覚。 寝ぼけた頭をフル回転させ、1番に頭に浮かんだのが... 「・・・報告書っ!!」 「は?」 ベッドから飛び起きると、自分を覗き込む男が慌てて身を避ける。 そのまま頭をぶつけてしまわなかったことに関しては、男の反射神経の良さに感謝すべきだろう。 その男の肩に体重を預けベッドを降りると、デスクのパソコンめがけて一直線に向かった。 ーーえーと、主任に報告書の締め切りが間違ってたって聞いて… マウスを手早く動かし、パソコンが起動したところでふと気付く。 「晴海くん!メガネメガネ!」 「はーい♪」 視線を向けることなく男に手を伸ばし、メガネを受け取る。 スクロールしながら報告書にざっと目を通して...ひとつ、息をついた。 「はぁぁぁ~。よかったぁ~ちゃんと出来てる~!」 「へぇ。間に合ったんですか?」 「そーなのよぉ!昨日のうちに確認しなきゃ間に合わなかったのに、主任に飲みに連れてかれちゃってさぁ… あ~でも、完璧だわぁ♪さっすが私~・・・・・・ ・・・・・て、晴海くんっ!!?」 「はぁい?」 「な、ななな、なん...!何でうちにいるのっっ!?」
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