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「嘘じゃないです!本当にかわいかったです♪」
「そ、そんなわけないでしょ!」
楽しそうに笑っている晴海に、近くにあったクッションを投げつける。
クッションをキャッチしつつ、晴海が言った。
「さてと、俺もいったん帰りますね?着替えなきゃだし」
「え…あ、わざわざ居てくれたの?置いて帰ってくれたら良かったのに…」
「・・・どの口が言ってんです?俺が起こさなきゃ、玲子さん昼まで寝てましたよね?」
「ア…アリガトウ、ゴザイマシタ」
しらぁ~と冷めた目で見られてしまった。
ーー美形のしら顔、突き刺さるわぁ
「ごめんね?ご迷惑かけました」
玄関先で靴を履いている晴海の背中に呟く。
可愛かったからいいんですって♪と笑いながら言うと、くるっと振り返り晴海が玲子の瞳をじっと見つめた。
「でも、俺以外の男と飲む時は…あんな飲み方、やめて下さいね?」
少し拗ねたような、甘えたような
上目遣いでそう言われると…
「…いや、彼氏じゃないから。」
「言うと思いました。じゃあ、また学校で♪夏目先生」
ーーなんとゆーか…面倒見がいいよねぇ…昔から
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