Lesson17

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Lesson17

「玲子さーん…玲子さん。おはようございます♪」 「…おはよぉ…ふぁ…」 窓から差し込む朝日に視界を奪われる。 パンの焼ける芳ばしい香りに、少しビターな珈琲の香り。 「朝食できてますよ?」 まだ眠い目をこすりながらキッチンへ向かうと、ゆったりとしたカフェミュージックが迎えてくれた。 どーぞ♪と歌うようにダイニングの椅子を引き、晴海がエスコートしてくれる。 なんというか… 「ハイスペックだねぇ〜…」 「え?」 当の本人はなに食わぬ顔で、玲子の前に珈琲を置いた。 「晴海くんはすごいねぇ…」 「何がですか?」 「いやもぉ…なんて言うか…何も言えないわ…」 全くできなかったはずの料理も、玲子の負担にならないように…と、始めたのだが… やってみると案外面白かったようで、持ち前の器用さと相まってみるみると上達していた。
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