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「ふふっ うそうそ。ホントに幸せだよ?」
「・・・何それ?かわいすぎ」
「どっちにしても文句じゃん。あはは 晴海くんはかわいいね」
そういう玲子がとびきりかわいいのだが…などと思いながらも晴海が、ところでと続ける。
「『恭弥』って、呼ぶ約束でしたよね?」
「・・・あー…そぅ、だっけ?」
ふいっと顔を逸らす玲子の顔が、みるみる赤く染まっていく。
今日の玲子の睡眠不足の理由はこれだった。
「もうダメだよ?玲子さん。もう、タイムアウトです」
「・・・いや、ほらぁ~もう10年も晴海くんで来てるんだよ?今さら名前呼びは…は、恥ずかしいってゆーか…」
「はいダメですー。どんな理由があろうとも…今日からあなたも晴海さんでしょ?晴海 玲子さん♪」
「そんな、あなたもサザエさんみたいに言われても…」
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