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「…玲子さんが抵抗しないなら…
俺は、止める気ありませんから… …」
「は…ぁ…っ」
首筋を優しく這う唇がそのまま耳たぶに触れ
耳にかかる吐息に…甘い声が漏れる。
「いい加減、俺のこと見てよ… …
俺には…あなたしかいないのに…」
今にも泣き出しそうな
切なくて張り裂けそうな…
その表情に、胸がざわつく。
10年間変わらない
私たちの関係。
この関係が居心地良くて…
変化など、望んでいない。
そして、この歳になって築かれた関係は…簡単には崩れない。
そう、思っていた。
ーー"このまま"を望んでたのは… …私だけだったんだ
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