(四)

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 翌日、私は大学に行くために家を出た。玄関ドアに鍵を掛けて、駅へ歩いていった。彼、永尾武雄と一緒に。  大学の正門を通ってところで里穂とミリアと会った。 「ねえ、早紀と武雄君って付き合ってたの?」  ミリアが、私の手を見てそう言った。私は右手で武雄の手をしっかりつないでいたのだ。 「うん、昨日から。あくまでもお試しよ、お試し」  私は答えた。こうして今日から私は、念願だった大学デビューを無事に果たすことができた。 (了)
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