羨望

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羨望

森の人々は、丘の人々を、うらやましく思っていました。 なぜなら狩りをすることは、とても危険なことでした。 その頃はまだ、弓や鉄砲といった武器がなく、獣を狩るためには落とし穴を掘って、獣をそこに追い込んで落とし、上から石をぶつけて獣の息を止めるという方法しかありませんでした。 そのため、狩りをするたびに、何人かの仲間が獣に襲われて大ケガをしたり、死んでしまうこともあったのです。 丘の人々のように畑で作物を育てることができれば、毎日、危険をおかして狩りをする必要はありません。
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