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「只」
取りこぼした夢の一欠片さえ存在しない
ぼくらは只
只、落ちていく事を望む
映し出された光の陰さえ気にならない
この世の只
只、中心を描く
二人になる事に淋しさなど考えていない
言葉は只
只、真実を生かさない
だけど只
只僕らは生きていく事しか知らないんだ
疑問も葛藤も焦燥も憂鬱も
希望も軌跡も愛情も、そして憎しみさえも
抱えこんで
只
僕らは
生きていく事しか知らないんだ
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