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人形の城 予告編
かつて神人があった。
神人は地、水、火、風の四大よりそれぞれ旺、矮、剽、狄の四族を創り、号して人間と名付けた。
神人は人間に火と鉄を与え、森を切り拓かしめ、五つの塔を持つ城を築かせ、これを無名城と呼んだ。
造化の技の締めくくりに神人は人形を創り、すべての人間を支配する者とし無名城にこれを置いた。
時過ぎて神人は去り、人形たちは神人を忘れ、自らの素性を忘れ、自らを神に等しいものと信じ、専断、横暴、目に余るほどになった。
ここに人間の四族合して衆議し、無名城を陥としてすべての人形を滅ぼさんと決起した。
これが三百余年にわたる乱世の始まりであった。
——と言う話を考えています。
来年の日本ファンタジーノベル大賞向けに。
革命(易姓じゃないほう)の話というより、革命をいかに終わらせるか、の苦闘の物語。骨肉相食む救いのない権力闘争の話です。太平記みたいなのをやりたいんですな。
ファンタジーとしてもいい感じに狂っていて、絶妙な違和感を醸し出せるんではないかと思っています。
まあ、ここで公開するとしたら、来年の結果発表以後ですが。
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