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柚希に至っては『萌子らしい。でも、今朝の店長への復縁要請はなんだったのだ』ともう脱力感いっぱいだった。
だが店長もすぐに、厳しい表情に変貌した。
「太田さん。さすがにもう見逃せません。ここになにをしに来ているのか、いま一度よく考えてほしい。今日はもう店頭には出ないでください。神楽さんと入れ替わってください。今日、シフト業務終了の時間後、私と寺嶋リーダーと面談をします」
それだけ言うと、柚希へと視線を向けてきた。
「神楽さん。店頭へ」
「は、はい……」
その目線はもう、なんでも穏やかな空気で指揮をしていた店長の顔ではなかった。毅然とした管理者の厳しい顔だった。
萌子もやっと事の大きさに気がついたのか、そのまま項垂れていた。
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