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後に拓人がいう。
「僕は、誰よりも家族がいっぱい何人もいるんだよね。父親もふたり、お祖父ちゃんもお祖母ちゃんもいっぱいいて。なによりも、音楽隊にいるママが自慢」
今年も真駒内にはアカシアの甘い香り。
五人家族の館野家からは、いつもピアノを奏でる音が聞こえてくる。
音楽の道を進み始めた息子を三人の親で見守って。彼が巣立つまで、どんな形でも家族として歩んでいく。
寿々花はつねに彼らと娘の笑顔をみつめている。
あなたの微笑みのために。そばにいる。
fin1.あなたの微笑みのために(終)
※次回、fin2. 食べる魔女の跡取り事情
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