⑤自衛官集合!(*゚∀゚*)!

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「おおおお。父ちゃん、自宅ではめんどくさいと思っていたけれど、さすが百花。やるとなったら徹底してやってくれたなあ。これは使いやすそうだ。うん!」  自衛隊に関係している三人はしっくりしているようだった。  だが柚希は唖然。だったら、あの時の姉の思い詰めようはなんだったのよ――と言いたい。  姉がここまでキッチンを思うままに整えて満足げにしているそのそばには、一緒にコーディネイトを手伝った芹菜母もいる。義母も満足そうにニコニコしていた。 「楽しかったわー。私では絶対に選ばないコーディネイトをお手伝いするのも楽しいものだって初体験だったの」 「芹菜ママのアドバイスがなければ、私の好みでもここまでハイセンスにはならなかったと思うの。ありがとう、ママ」  なんか芹菜義母の前では、妙にしおらしくて女性的な言葉遣いに自然になっているモモ姉。芹菜義母も嬉しそうだった。  広海も感心のうなり声をだしながら、あちこち覗き始める。 「俺の母とは異なるセンスだけど、これはこれで現代的でお洒落だな~。母の乙女チックは女性受けするけど、お姉さんのクールセンスはユニセックスで男性でも受け入れられそうだな」  男性目線だと芹菜母のセンスより、モモ姉の現代シンプルのほうが受け入れやすいようだった。  芹菜母もモモ姉が自分で選びはじめると、『こんなクールなのもいいわねえ』とお手伝いするたびにわくわくした顔を見せていて、ここしばらくの日中は、百花姉とふたりであちこち買い物に出掛ける日々を送っていたようだった。 「それにしても、自衛官さんってすごいわー。この整理整頓術、私も参考にさせて。お道具の配置も、合理的なんですもの」 「ママの参考になって嬉しい!」
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