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Epilogue
あれから1年が経ってもなお、僕は優華といっしょに幽霊保護会社で働いていた。ただ、朝矢の紹介のお陰で、一緒に働いてくれる仲間が増えた。そして、会社を任せられる後輩たちが育ってきた事もあり、そろそろ成仏の時が近づいてきた。
「別れは悲しいだけではないって今更分かったよ」
「ここでの別れが、永遠の別れになるわけじゃないからね。次生まれ変わった時は、きっと会えるはずだよ」
「信じてる」
「うん」
僕と優華の体は空へと浮いていった。下では、後輩たちと安井さんが手を振っていた。夢たちは、ラムネの瓶を持って彼らの周りを飛んでいた。そして、僕の視界は白くなった。
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