5.真夜中の決意

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「そんな…、すぐにでも出発したいのに…」 「おいおい…」  先輩方も驚いているらしかった。 「あんたが行きたいなら…」 「反対はしないけどさ」 「でも、もっとよく考えてから…」 「いいえ。もう決めました」  もしも長老がうんと言わなかったら、自力で偉大な魔女を探す旅に出ればいい。  ボーンと、大広間の柱時計の鐘が鳴った。  午前0時。日付が変わったのだ。  今日から私は、偉大な魔女の探求者だ。
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